納骨堂選びのポイント


「納骨堂についてだいたいのイメージは浮かぶものの、どんな種類があるのかは知らない」

「納骨堂を選ぶ際に何を基準にしたらいいのか分からない…」

という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、ここでは納骨堂に関する豆知識と、納骨堂選びのポイントについてご説明します!

MAMECHISHIKI

【納骨堂の豆知識】

◆納骨堂とはそもそもどんなもの?

まずは納骨堂についてザッと説明しましょう。

ご存知の通り、納骨堂とはお墓の代わりにお骨を安置する場所であり、多くは骨壺のままお骨を安置します。

イメージとしては、お墓が一戸建て、納骨堂がマンションといったところでしょうか。

家と同様に、都市部ほど土地が少なく、土地代が高い傾向にあるため、お墓よりも納骨堂を選ぶ方も多いようです。

 

もともとはお寺でお墓を建てるまでの間の、一時的にお骨を預ける場所として使われていました。

さらにさかのぼれば、奈良時代の文献に「霊廟」という言葉で納骨堂の存在が確認されています。

現在のようなお墓が建てられ始めたのは江戸時代と言われていますから、納骨堂はそれより古く、日本人にとって馴染み深い供養の文化と言えそうですね。

 

納骨堂内部のイメージ写真です

◆納骨堂の種類について

一言で納骨堂と言っても、実は様々な種類のものがあります。ここでは「屋内型」「屋外型」の2つの分類からご説明しましょう。


【屋内型】

お寺や霊園などに造られた建物の中に納骨壇が設置されているもので、主に下記のようなタイプがあります。

 

・ロッカー式

ロッカー型の納骨スペースが集合しているタイプの納骨堂で、骨壺を個別のスペースに収納することができます。近年では多彩なデザインやバリエーションの納骨壇が用意されています。

 

・仏壇式

それぞれの納骨スペースに仏壇やお位牌が設置されたものです。一般に上段に仏壇、下段にお骨を安置する形のものが多く見られます。「納骨堂」というとこのタイプを思い浮かべる方が多いようですね。

 

・棚式

棚に骨壺を整然と並べて収蔵するスタイルのものです。仕切りが無いため、安価な場合が多いようです。

 

・自動搬送式

ICカードなどをかざすと、目の前に児童でご遺骨を収納した参拝ブースが搬送されるタイプで、墓地が不足している都市部などで人気を集めています。

施設内の空間を有効利用できるため、交通アクセスが良い都心にある施設が多いようです。


【屋外型】

屋外に個別の納骨壇を設置するタイプや、シンボルモニュメントなどを建てた施設の中にご遺骨を安置する永代供養塔型の納骨堂等がこれにあたります。永代供養タイプの納骨堂が多く、合同の祭壇等を設けたり、合同供養祭等を実施しているところも多いようです。

◆永代供養付きの納骨堂◆

 

 納骨堂はもともとお墓と同じように先祖代々継承していくものでした。形が違うだけで根本はお墓と同じです。

 

しかし、お墓や納骨堂の継承者がいないなどの問題で、現在増えてきているのが「永代供養付き」の納骨堂です。

永代供養の場合、お寺や霊園が永代にわたって遺骨を管理・供養してくれますので、後継者がいない場合や、いても遠方にいてお墓参りができない場合なども、安心してご遺骨をお任せすることが出来ます。

 

しかし、「永代供養」の場合は、一定期間経過後にお骨を骨壺から出し、他の方と一緒に埋葬する=合祀の場合が多いようです。

 

個別安置期間も3年、7年、13年、33年など施設によってまちまちなので、忘れずにご確認ください。

※観音堂は忌上げとなる50回忌まで、

個別で丁寧にご供養します。

 


納骨堂のメリット

【お墓と比べて比較的安価です】

同じ納骨堂の中でも、納骨壇の大きさやデザイン、場所よって価格が異なります。一区画数10万円~100万円程度の価格帯が多く、墓石を建てる必要がない分、お墓と比べると比較的安価な傾向にあるようです。

【掃除や手入れの手間がかかりません】

堂内の清掃や管理は、基本的にお寺や霊園の管理者が行います。屋外型であってもご遺骨は天候などに影響されない場所に安置されており、お墓のように草むしりや管理の手間がかからず、ご高齢の方も安心してお墓参りをすることができます。

【遺骨の引越し(改葬)も楽にできます】

 

墓石や墓地がないため、引っ越しなどで遺骨を移動しなければいけない場合も「お墓じまい」などが必要なく、比較的楽に改葬が出来ます。ただし、自治体への届け出など改葬の手続きはお墓同様に必要となります。


POINT

納骨堂選びのポイント

 

①お参りはどのくらいの頻度で行く予定ですか?お参りのしやすさを考慮して納骨堂を選びましょう。

 

頻繁にお参りをしたい場合は、“お参りしやすい”納骨堂を選んだ方が良いでしょう。公共の交通機関でどれくらい時間がかかるか、段差などが少なく年を重ねてもお参りしやすい場所かどうかなどなど、長期的な視点で選びましょう。

逆に永代供養で、お参りに行く機会が少ない場合は、価格や周辺環境の良さなどで選んでも良いでしょう。

 

②宗旨宗派をきちんと確認しましょう。

 

霊園等の場合は宗旨宗派を不問としているところがほとんどですが、お寺の場合は檀家となることを条件としていたり、決まった宗旨宗派でなければ購入できない場合もあります。あらかじめ確認しておきましょう。

また、購入者の宗旨宗派を問わない場合も、納骨後の法要は決まった宗旨宗派で行うことになりますので、こだわりがある場合はあらかじめ確認しておきましょう。

 

 

 

③ご遺骨の収納数を確認しておきましょう。

 

納骨堂には一名用、二人用、家族用などがあります。一般的に人数が増えるほど高額になりますので、将来的に何名のご遺骨を収蔵したいのか決めてから納骨堂を選びましょう。

 

 

④永代供養の場合、個別供養の期間をきちんと調べておきましょう。

 

永代供養付きの納骨堂の場合、個別にご遺骨を安置してもらえる期間があらかじめ決められています。その期間が終わると骨壺からお骨を取り出し、他の方のご遺骨と一緒に埋葬する「合祀墓」に移すことになります。

安置期間は施設によって異なりますので、購入前に問い合わせておきましょう。

 

 

⑤納骨堂の運営主体を確認しましょう。

 

納骨堂の運営主体は大きく「寺院」「公営」「民営」の3つに区分されます。「お寺の場合は、供養が丁寧だが檀家になることを求められる場合がある」「公営の場合は、地方自治体などが運営していて比較的安価だが、倍率が高い」「民営の場合は、サービスなどが充実しているところが多いが、運営会社が将来にわたって安定しているかを見極めることが大切」――など、それぞれにメリット、デメリットがあります。それぞれの特徴を理解した上で、納骨堂選びの参考にしてください。

 

 

⑥実際に見学に行きましょう。

 

「ホームページやパンフレットなどを見るとすごく良かったのに、実際に行くと想像とは違っていた…」ということもあります。ホームページやパンフレットはあくまでも参考程度に考え、必ず実際に見学してから決めましょう。

見学の際は、納骨堂内の清掃はきちんと出来ているか、バリアフリー設計になっているか、お参りはしやすいか、お寺の納骨堂ならご住職の人柄はどうか、金額面が明朗かなどもきちんと確かめましょう。

 

【コラム】

大分の納骨堂事情

大分県は都心部よりも地価が安いため、お墓文化が根強く、“納骨堂よりお墓”という方がまだまだ多数派です。

しかし、時代の流れによって、最近では旧来の家墓に加え夫婦墓などの需要も高まっており、お墓も洋風のデザイン墓などを選ぶ方が増えてきました。

 

一方で、「お墓の跡継ぎがいず、今後の維持・管理に困っている」「一人暮らしの高齢者が増えている」という問題は全ての都道府県で共通しており、大分でもお墓じまいの相談が増え、継承を必要としない永代供養墓や納骨堂が注目を集めています。

また近年では樹木葬墓地も誕生しているほか、新しい供養のスタイルである「手元供養」を取り扱う葬儀場も増加しているなど、大分の「供養」にも新しい風の到来が感じられます。
大分県は江戸時代には8つの藩に分かれていたこともあり、それぞれの土地で多様な価値観が形成されてきました。そのため、新しい文化も比較的抵抗なく受け入れていく土壌があるのかもしれませんね。

 お墓文化が根強い大分ですが、永代供養納骨堂を求める方は確実に増えています。今後少子化、各学化の流れによってさらにニーズが高まっていくことは確かでしょう。

 

龍音寺はそうした皆様のために、1室30万円からご購入いただける永代供養付き納骨堂「観音堂」をご用意しました。「供養でお悩みの方」や「真に安心できる永代供養付きの納骨堂」をお探し中の方はぜひご検討ください。

 

詳しくはこちらから→観音堂について

 

永代供養について知りたい方はこちらから現在の永代供養事情