【スーパー営業マンAさんとの出会い】
急に冬が来たような寒さになってきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。体調管理には気を付けて日々をお過ごしかと思います。
今回はご住職から聞いたスーパー営業マンについて書いてみようと思います。今の時代に合っているか賛否両論あるとは思いますが、あまり深く考えずに読んでいただければと思います。
かつて龍音寺に出入りしていたAさん。Aさんは突然龍音寺にやってきて、お墓の営業をさせてほしいと言ったそうです。家庭の事情でお金が必要で、お寺には迷惑をかけないようにするとのこと。そのAさんを住職は受け入れることにしました。
Aさんは歩いて40分かかる自宅から朝7時半に出勤し、お寺のお勤めをした後に営業に出ていったそうです。毎日100件のお宅を訪問し、お寺に戻るのは夜の10時くらいだったそうです。休むこともなく毎日営業に出ていました。
【ピンチはチャンス】
Aさんは中古の原付バイクを購入し、手作りのとても綺麗とは言えないチラシを手に営業に回りました。営業をするときはチラシをポストに入れることは絶対にせず、必ず家の人に会うようにしていたそうです。突然やってきた見ず知らずの人間から、お墓はいりませんかと言われるのですから当然気分を悪くされる方もいました。縁起でもないと怒鳴られたり、水をかけられるようなこともありました。しかしそういった時にAさんは、これはチャンスだと考えていたそうです。こういった方ほど、この前は悪かったと言って知り合いを紹介してくれることがあるとのこと。怒鳴られたからその家にはもう近づかないという考えはなかったようです。
【人はいつ亡くなるかわからない】
Aさんは営業するエリアを分けて、ローテーションで定期的に回るようにしていたそうです。しつこいと思われるくらい同じ家を回ることに意味があると。なぜなら人はいつ亡くなるのかわからない。そのタイミングを逃すわけにはいかない。どんなに嫌な顔をしていた人も、いざ身内が亡くなると、お墓をどうしたらいいのかわからないという方は出てくるものです。そういった方に出会うためにはしつこいくらい同じ家を訪問する必要があったのです。
【お客様の信用・信頼を得る】
お墓を売りたいからと言って、お墓の話ばかりしていても相手は心を開いてくれません。家の塀が壊れて困っていると聞いたらホームセンターへ走り、材料を買ってきて自分で修理する。電球が切れたけど交換できないというお年寄りがいたら交換してあげる。体調を崩して寝込んでいる人がいたら、スーパーに行き鍋を作って食べさせてあげる。こういったことを自分のお金で当然のように行っていたそうです。また、時には気分転換にと言いながらお寺の草刈りを一日中することもあったそうです。その道具も全て自分で準備して。お寺には一切迷惑をかけないということを守り続けました。
【嫌な顔をせず爽やかに】
そんなAさんについて住職が感心していたのは、どんなにきつくても一切嫌な顔や苦しい顔はせず常に爽やかな笑顔で仕事をしていたこと。なかなか誰にでも真似できることではありません。そうしてお墓の営業を続け、平均して月に3件ほどの契約を一人で取ってきました。そんなAさんだから、龍音寺を去った今でも住職のもとには世話になった方々から、Aさんからは連絡有りますか?、Aさんは元気してますかね?といった話があるとのことでした。Aさんからも今でも時々住職に電話があり、話をすることがあるそうです。
【営業のやり方は1つではない】
冒頭にも書きましたが、このAさんの営業のやり方が必ずしも正しいとは言えません。むしろ今の時代にはそぐわないと思われる方もいるかと思います。とにかく足を使って件数を回る営業マン、他の人が思いつかないような手法でアプローチしていく営業マン。他にも自分に合った営業方法を見つけることが大事だと思います。ただ一つ絶対に大事だと言えるのはお客様のことを大事にし満足していただくということ。そこに向かって努力をしていける人こそが一流の営業マンなのではないかなと思います。今回の記事に関しては営業の素人が書いたものとして軽く読み流していただければ幸いです(笑)
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